誰もが疑わなかった王者の勝利を雑草軍団が覆した。
第95回全国高校サッカー選手権大会で、大阪代表の東海大仰星が、
前回王者の東福岡を1-0で破る大番狂わせを起こした。
東福岡は過去にも連覇をしていて、今回も2回目の連覇に挑んだものの、
伏兵の東海大仰星にその夢を打ち砕かれてしまいましたね。
たぶん、サッカーファンの誰もが東福岡が勝つと思っていたでしょう。
私も東福岡が圧倒的に有利だと思っていました。
だって、東海大仰星って正直そんなに強いチームではなかったんです。
ちょうど1年ぐらい前に対戦した同じ大阪の強豪の阪南大高との試合では、
2軍に相当するBチーム相手に0-4の惨敗でしたからね。
まさか1年後に王者の東福岡を倒すとは。
一方、東福岡は、Jリーグ入り内定者が3人いるタレント揃いのチーム。
特に、中盤で仕事をするMF高江(ガンバ大阪内定)とMF藤川(ジュビロ
磐田内定)の2人を封じてサイド攻撃を止めないと勝ち目はありません。
そこで、東海大仰星は、この2人を封じ込めるために、
過去のVTRを見て研究し、徹底して守備練習を繰り返し行ったそうです。
今回の試合では、その練習の成果が明らかに出ていて、
高江と藤川を起点に繰り出されるサイド攻撃を
ほぼ封じ込めることに成功していたように思えました。
こうして、相手に自由に仕事をさせなかったことが、
後半26分のワンチャンスに繋がったんではないでしょうか。
コーナーキックからゴール前にこぼれたボールを
混戦の中DFの吉田が押し込んで先制ゴール。
この1点を最後まで守り切った東海大仰星が、
前評判を覆す大番狂わせを起こしたというわけです。
東海大仰星が放ったシュートは、決勝点となったたった1本だけ。
守備で我慢して、少ないチャンスをものにする。
今の東海大仰星が東福岡に勝つには、
この作戦しかないというような勝ち方でしたね。
東海大仰星と言えば、サッカー部よりも断然ラグビー部の方が有名です。
ラグビー部のOBには、日本代表で活躍したあの大畑大介がいますからね。
サッカー部の知名度は、ラグビー部に比べればまだまだです。
今回、勢いに乗ってもし全国制覇を果たすなんてことになったら、
ラグビー部に負けないくらい、サッカー部も有名になるでしょうね。